ぼくだってブログ書くねん

意識向上を目指した意識高い系ブログです。本業はなんちゃって電気設計業務です。

僕だって痔ろうになるねん【宣告編】

10月某日、尻を拭くと妙にケツが痛い。
そして度重なる体調不良と発熱。何かがおかしい。。。
思い返せば、夏の登山後に体調不良を起こしたときもケツが腫れていた。
小さな恐怖を胸に決死の思いで、大腸肛門科を検索し、診察を受けるのであった。。。

人生初のの大腸肛門科

憂鬱である。
見ず知らずの他人にケツを触られるなんて…

ネットで検索すると幸運にも家から徒歩5分の場所に大腸肛門科のあるクリニックがあった。
意を決して門を叩く。
「あのー、お尻にできものができてしまって…」

10分程待って診察に入った。
入室してすぐ「はい、見せて」

女医は非情である。
こんなことあるだろうか。
飛田新地だって脱ぐ前に少しはお話すると聞くのに。

内心動揺しつつも、冷静を装いながらベッドに寝てお尻を出す。
しかしながら、看護婦に人形遊びする様に「足はこう!手で抱えて!」と体位を修正された。

初めての触診と痔ろう宣告

指の入れ方半端ねえ。
体位をセットされたら問答無用で指が挿入された。
普通、入れますよ~とかあるやろ?っていう幻想をぶち壊された。
そしてちょっとマッテほしい。
俺が訴えたのは肛門付近のデキモノだったのに何故挿入の必要が…

感覚的に人差し指の第二関節くらいまで入った。
そして明らかに肛門内にも痛い場所があった。

「切りますね」

「えっ」ケツを出した状態で唐突に宣言された。
いやいや、待ってくれ。
そんなことあるのか?ていうかどこをどう切るんだよ。

「デキモノに穴を開けて膿などを体外に排出します」
「切開しないと痛みは続きます」

通りかかった別の医者がケツを出したまま動揺している俺を見て、
「一旦座って落ち着いて話したら?」と助け舟を出してくれた。

そうだ。これが普通の人道的な対応だと思った。
しかし今はその人道的な対応は酷く心に突き刺さった。

「切ってください」
振り絞った声は震えていたかもしれない。
切開はできもの周辺に麻酔を打って、カッターっぽいのでデキモノに穴をあける単純な処置だ。

ようやくお尻をしまい、椅子に座ることを許されると医者は開口一番
「痔ろうです。手術をしない限り完治することはありません」

そして手術へ…

無慈悲な痔ろう宣告。
痔ろうとは簡単に言うと肛門が分岐してできる第二の肛門トンネルのことらしい。 この第二のトンネルは自然に閉じることがなく、手術でこのトンネルをまるごと切除するというのが一般的で確実な方法 のようだ。

痔ろうの原因は大腸の肛門付近に便の滑りを良くする粘液を出す小さなくぼみがある。
そこに下痢など何らかの要因で細菌が入り込むことで炎症を起こし、穴が伸びる。
そして伸びた先が肛門の付近に表出し見事にトンネルが完成する。
このトンネルからは膿や分泌液が排出される。
トンネル出口がふさがった場合は膿がたまり炎症を起こし暴走し腫れや発熱を伴う。
ちなみに俺の場合は分泌液が肛門に付着すると死ぬほど痒かった。

普段は免疫がトンネルの暴走を抑えている。
つまり、疲れたり体調崩したりすると何度でも再発するのだ。
医者は「いわゆる爆弾ですね」といっていた。   

続けて、
「もう一度いいますが、手術をしない限り完治しません。
 手術をしないで一生この病気に付き合っていくのも一案です。
 しかし、まだ二十代ですし、放置しておくことで大腸がんのリスクも高まります。
 もちろん、可及的速やかに手術が必要という意味ではないです。」

なんだ「可及的速やか」って。
そんな言葉、普段の生活で聞いたことねえよ。
そんなの選択肢ないやんけ。

手術は大腸内視鏡検査と入院を含めて7日間ほどらしい。
幸いにも仕事は死ぬほど暇な時期だった。
午後から重い心持ちで自会社を7日間休む段取りをするのであった。

入院準備編へ続く.........